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山梨リニア実験線試乗記




450㎞/hをこの身で体験-

1999年3月26日、山梨のリニア実験線に試乗する機会を得ました。
時速450km感激をお伝えできればと思います。

3月26日 11:00山梨リニア実験線管理棟に集合。はじめにリニアの仕組み、これまでの研究経過等について、センターの職員の方からお話を伺う。 私は、この日のため、井出耕也著「疾走する超電導-リニア550キロの軌跡-」(1998.4.1ワック㈱)を熟読して臨む。期待で胸一杯。 11:20いよいよ搭乗開始、いや飛行機ではないのだから乗車開始。 これまで、3両編成で試験がされていたものが、編成を長くしての試験に入り、5両編成での試乗会も本日が初めての由。
扉が真上にスライドして開く乗車口より車内に乗り込み、たくさんの調査機器を積んだ中間車を通り抜け、先頭車に入る。そこは、もう営業中といった雰囲気で、チャーミングな案内の女性が笑顔で迎えてくれる。指定されたナンバーの席にに座る。席は、青いやや堅めの2×2のロマンスシート。初めての高速体験への期待が高まる一方、緊張感も高まり、不安がないといえば嘘という我々に、先ほどの案内嬢がにこやかに一人一人におしぼりを配ってくれると、やや落ち着きを取り戻す。
実験線の中程に位置する実験センター前の引上線からゆっくりと案内輪で実験本線に出る。 いよいよ高速試験の開始。まずは、大月方に向けて、バックで、300㎞/hの体験。「発車30秒前」、カウントダウンされ、スーッと滑るように走り出す。
150㎞/hを越えるころで案内輪を収納し、磁気浮上走行となる訳でであるが、「その瞬間は車体がスーッと下がる感じがするから分かる。」と聞いており、全身の感覚を集中。なるほど、そう言われればそのような気もする。そして、アッという間に前方の扉付近のデジタル速度表示器が、300㎞/hを表示、何秒かして、徐々に速度が落ち、大月方向の終端で、停車。あまりにあっけなく、ほっとした安堵感が車内に広がる。
先ほどは、本線の約半分の距離を使用しての走行であったが、今度は大月方向から甲府方向に全線を使用しての450㎞/h走行である。 スルスルと発車し、やはり、アッという間にデジタル速度表示器が、450㎞/hを表示し、約1分程速度を維持。「ああ、これが450㎞/hの走行感」と感激ひとしお。やや、小刻みに横ゆれがあるものの、背中にGを感じることもなし。 実験線のほとんどがトンネルで、外の風景が見える区間が少ないので確かなことはいえないが、時に垣間見える車窓は、のどかな田圃の風景であり、軒下をかすめて走る都市鉄道線のスピード感と比べると、とても450㎞/hの速度とは思えない感じであった。 甲府方の終端で停車し、今度はバックで、実験センター付近の中央部までの間を400㎞/h運転。もう、すっかりスピード馴れしてしまい、全くの不安感はない。快適な乗車で、もっと乗りたいところであるが、これにて終了。実験センター前の留置線に引き上げる。
私の乗車した19日後の4月14日には、この編成で鉄道最高速度である552㎞/hの記録が達成されている。
450㎞/hの瞬間の動画です。
リニア
中央新幹線の期待が高まります。(960kb)
リニア関連は、http://linear.jr-central.co.jp/



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