2007年(平成19年)11月3日運輸開始以降、日々設備改良に努めて参りました。
その主なあゆみを紹介します。
1.分岐器作成(2009.10)
2.車庫側線建設(2009.11)
3.車庫建設(2009.11)
4.分岐器作成(2011.11~12)
5.転轍機・ダルマポイント作成(2011.12)
6.中央線敷設(2012.2~5)
7.DB屋根補強工事(2013)
8.駆動方式変更工事(2013)
9.踏切工事(2011.9~2015.12)
10.放送設備工事(2012.11)
11.モーターカーの導入(2013.11~2015.12)
12.車庫増設工事(2014.1~2014.5)
13.電気設備工事(2013~2017.1)
14.高圧変電所設置工事(2021.3~2021.8)
1.分岐器作成(2009.10)
2009年10月より車庫側線の建設に向けてまずは分岐器の作成に取りかかる。
もう2年ほど前に技巧社から4番分岐器キットを買い求め準備をしていたが、なかなかまとまった時間を作れずこれまで伸び伸びとなってしまっていた。
図面を広げ、そのとおりの長さ、そのとおりの曲線にレールを切断、曲げてゆく。
ただ、設置したい分岐の方向と青焼きが逆であったことに気付き、青焼きを窓に貼り付けて裏から鉛筆で複写するところからはじめた。
手書きの温かみを感じさせる説明書が役立ったことは言うまでもない。
トングの先端を削り稼動部分を取り付けてスムーズに動くことを確認。
2.車庫側線建設(2009.11)
2009年11月、いよいよ分岐を設置し、側線の建設に着手。
まず本線上のレールを撤去。分岐器を仮設した。
本線レールの長さを調整し、車庫線までの曲線部を実測する。
新たな道床作りに勤しむ。ただもくもくと土を固め、その上にモルタルを流す。
無事試運転終了
3.車庫建設(2009.11)
側線ができたので、続いて車庫の建設を行う。
まずは、骨組みを造る。
側板はスギ板の下見張りとする。中間部は、車庫内メンテナンスが出来るよう開けられる構造とした。
屋根を張って、2009年12月17日車庫完成。
これからは、車両の出し入れに苦労しなくて済む。なによりも廊下の占領が無くなったことで、長い間の妻の不満が解消されたことが大きい。
2010年1月ダルマ型ポイントを設置。ただし、これは千葉モノレール佐々木氏より借用。良い雰囲気。
4.分岐器作成(2011.11~12)
環状線を短絡する中央線を敷設したい。そのためには新たに分岐器が必要となる。
以前作成した車庫側線用の技巧社の4番分岐器キットをモデルに2番分岐器2本を自作する。
特にクロッシング部分とトング部分は慎重にアルミレールの削りだしを行なった。
上段は4番分岐器 トング部分
室内で車軸が転換するかどうかチェック 更に外で実車で試験
5.転轍機・ダルマポイント作成(2011.12)
分岐器ができれば転轍機が必要。
すべてホームセンターでそろう部品で作成することに決める。
部品一覧
2倍筋かいリベロ、新腰高羽子板、簡易脚取付ジョイントセット、真鍮丸棒2mm径、320mm×150mmアルミ板、9.5mm径ステンレスパイプを36mmにカットしたもの2本、ボルト(M6×50×2本、M12×50×1本)、ナット、ワッシャ、その他プラスチック円板、おもり部分円板(板で作成したので軽い!) 総費用1台1,000円未満成
概略図・クリックすると拡大pdfファイル ホームセンターで買い集めた部品
部品は塗装する。 駆動部分拡大
6.中央線敷設(2012.2~5)
環状線を短絡する中央線の敷設を行う。
これにより反転運転が可能となり、より運転の変化を楽しめることとなる。
敷設用レールは、R=200cmのレールを4本とそれを結ぶ直線レールを新たに作成した。
まずは枕木の塗装 環状線からの分岐部分その1
環状線からの分岐部分その2 車庫側線の分岐と中央線の分岐が重なるため、側線を移設
車庫側線側から望む 分岐部分
全景 右上に相模湾を望む。「望洋軽便鉄道」の語源
7.DB屋根補強工事(2012.7)
DBの屋根補強工事を実施。
左写真は修繕中、右写真は完成。
8.駆動方式変更工事(2013)
クハに搭載の1段減速1軸駆動方式から2段減速2軸駆動方式に変更を行う。
これにより牽引力が大きく向上した。
左写真は工事前、右写真は工事後。
9.踏切工事(2011.9~2015.12)
望鉄1号踏切は、2011年9月に完成。
左写真は1号踏切の工事中、右写真は工事後。
2013年2月に望鉄宇佐美駅手前に2号踏切の設置工事を行った。
2015年12月には中央線により南北の農地が分断され、農業用一輪車の行き来が困難なため、線路上に仮設道路を敷設した。
左写真は2号踏切、右写真は仮設道路。
10.放送設備工事(2012.11)
駅での到着アナウンス、発車合図メロディーに加えディーゼル機関車DBの汽笛と駆動音を発生させる設備工事を行った。
に4種類の音源をエレキットのボースレコーダーPU-2307にレコーディングし、12V電源を5Vに降圧して作動させるもので、防水性のあるスピーカーを車体側面に取り付けした。
音の切り替えは、DB後部に設置したプッシュスイッチによって行う。
左写真はボイスレコーダと降圧回路の設置状況、右写真はスピーカー設置の様子。
左写真は完成後のDB、右写真は音の切り替えプッシュスイッチ設置の様子。
音声は、次のとおりです。
音声1
音声2
音声3
音声4
11.モーターカー導入(2013.11~2015.12)
線路の点検保守作業にモーターカーの導入を行った。
元は三菱パジェロのラジコンカーで、後輪の駆動タイヤのゴムを外すと丁度5インチゲージにピッタリなことを発見、前輪には技巧社の50mm車輪を取り付けた。
ボデーを木で作成し、まずは黄色で塗装、その上にチェコスロバキア鉄道T234.0のペーパークラフトを印刷してラッピングを行った。
ラッピングの塗色劣化のため、2015年12月に車体更新工事を実施。茶色でクラシカルに変身しました。
12.車庫増設工事(2014.1~2014.5)
SLロケット号、増備したモーターカーの保管のため、車庫の増設工事を行った。
左写真は分岐器の製作中のもので、右写真は分岐器と新たな車庫線を仮設したところです。
まずは骨組みを作成(左写真)、後部にスペースを増やして農機具も保管できるようにする(右写真)。
福島県会津より自宅をセルフビルドしたという頼りになる友人が助っ人として到来。
側面にボードを貼る(左写真)、屋根板を貼る(右写真)。
屋根は防止シートを貼り、その上にシングル屋根材を貼る。
側面には杉板野板を貼り、バーナーで焼き目を入れた。
夏は車庫内が高温となることが予測されることから換気口を設置した。
13.電気設備工事(2013~2017.1)
当初は、カーポートに屋内外の照明電源として設置したソーラーから車両用のバッテリーへ充電を行っていた
(当時の様子はこちら)が、2013年に独立した専用ソーラーを設置し、充電することとした。ソーラーから充電コントローラを介してキャノンソケットによりバッテリーと接続するもの。2017年1月にバッテリーを1台増やし並列仕様とし、容量の増強を行った。
ソーラーは、自作の木製アーチの上に取り付けた(左写真)。車庫内にはコントローラを設置(右写真)。
キャノンコネクターで給電(左写真)、座席下のバッテリーの様子(右写真)。
ソーラー設置場所を車庫上部に移設、ソーラーパネルも大容量に変更(左写真)。旧設置のアーチにはモッコウバラを植樹(右写真)
14.高圧変電所設置工事(2021.3~2021.8)
2020年8月よりイノシシ侵入による線路・路盤の破壊が度々続き、抜本的対策として線路周囲にイノシシ侵入防止の高圧電気柵を設けることとした。そのため、DC12VをDC6000Vに昇圧するための高圧変電所の設置工事を行った。
なんとか低コストで電気柵を設置できないか調べたところ、
「田舎暮らしと電子機器の開発」において
電気柵用電撃発生装置組立キットが販売されていることを知り、早速基板と電子部品及び点火コイル並びに15kVネオン電線を注文。
フルトラタイプの基盤はわかりやすいもので、回路図どおり部品を乗せてハンダ付けし、配線チェック後に12Vバッテリーを接続し、点火コイルから「カチカチ」という音が出ることが確認できれば完成。雨漏り避けの箱に入れた。
イノシシの被害状況その1:2020年8月の被害(左写真)。2021年2月の被害(右写真)。
イノシシの被害状況その2:2021年8月の被害(左写真)。修復後、現在の姿(右写真)。
高圧変電所(左写真)。電気柵用電撃発生装置(右写真)。